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 ふたりで家を

 01 ふたりで家を建てたい!


いつごろからだろう、私たちが家をつくりたいと、
夢のようなことを考えはじめたのは・・・。
1996年。
結婚してから数年が経った頃の私たちは、
生活のスタイルも少しずつ落ち着きはじめ、
もうちょっと先の未来を考えるようになっていた。
そしてその未来を考える時はいつでも私たちが長い間夢想してきた
「古い家」が浮かんだ。
「古い家」とはもちろん当時住んでいた賃貸の部屋のことではない。
私たちがこれから建てる「私たちの家」のことだ。 けれどもそれは夢。
「私たちの家」を建てるなんて、それは夢。

現実は、マンションだって無理だと思った。
それでもわずかな可能性を見つけに、
休みの日にはマンションのオープンルームを見に行った。
そんなことを繰り返して、
私たちの「物件を見る目」はだんだん肥えていったが、何かが違う。

・・・そうだ、そうだ、そうだ。
私たちはできあいの「物件」ではなく、夢を詰め込んだ家、
を創っていきたいのだ…!!!
ようやく自分たちの気持ちを確認したのは、
夫の仕事の都合で静岡へ転勤が決まったのと、ほぼ同じ頃だった。

静岡は、自然と街の調和がほどほどで住みやすく良いところだった。
でも、2年後には、また夫の勤務は東京に戻ることが決まっていた。
今度戻ったらもう地方転勤はないだろう。
帰る時には住むところをまた探さなくてはならない。
ローンの金利も今なら低い・・・。
なんていうのはみんな後から考えた理屈で、単純に静岡に来てからも、
ふたりの “家を建てたい”熱は冷めることはなかったのだ。
「いつか、いつか」と漠然と思っていたことが、
いつの間にか 「家をつくらなきゃ、何も始まらない」
そんな気分になっていったのでした。

1997年。
それからどんな順番でコトが運んでいったのか、不思議と思い出せないが、
幸運にも敷地となる土地が妻の両親から借りられることとなった。
まるで私たちが 結婚を決意した時のようにふたりの気持ちが固まると、
双方の家族の応援を得て、ゆるやかに私たちの夢は転がりはじめたのだった。
外観




小壁




手づくりの庭



 
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