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  建築家のコラム
ふたりで家を
05-3 現場は止まらない |
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●「建前式」
着工後1ヶ月が過ぎていた。
建方の日、私達は一日ゆっくりと現場で過ごすことにした。
鳶や大工で12人くらいの人が入っている。
あらかじめ継ぎ手や仕口を加工された構造材が 組みあがっていく様は、
何度見ても魅力的なものだ。
その日の夕方、大工と鳶の棟梁をはじめ職人さんと両親や兄弟を招き、
予定通り建前式を行った。私達が中心となって行うのは勿論初めてのため、
周囲の人にアドバイスを受けながらのささやかなおもてなし。
「通り土間」となる家の真中に簡易テーブルを出しての
2時間足らずの会だったが、一人一人にお酒をついで回ることもでき、
和気合い合いとした気持ちのいい会だった。
現在は住居を獲得する様々な方法があり、
建前式を行うのも首都圏では2割弱とも聞く。
しかし、こうして我が家を建ててくれる職人さんと、
きちんと顔を合わせて感謝を伝えることができ、
利害関係を別にしてひとつの物造りを楽しみ、
喜びあえる機会として私達はこれから家を建てる方々へは
是非「建前式」の実施をお奨めしたいと思う。
1週間後にプリントされてきた写真のなかのみんなの表情は、
やっぱりとても生き生きとしていた。 |


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