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 ふたりで家を

 08-3 「家」という名の器に「生活」という名のご飯をもりつけ


●土間を1番使いこなしているのは誰?
1999年11月〜
家を建てたら…と考えていた中の一つに、”犬を飼う”ということがあった。
11月の上旬の休日、やっと探していた運命? の子犬
(黒ラブ、後に「ぶーすこ」と命名)に出会い、 我が家に犬がやってきた。
それから新居であるはずの我が家が、年季の入った住み慣れた
我が家のように変るまで、そう時間はかからなかった。
子犬も人間の子供と同じで、あちらこちらと興味が尽きず、
一日中探険と実験を繰り返している。
住み慣れた我が家といえば聞こえはいいが、要はあっという間に
ぼろぼろとなった。
まあそれはさておき、ぶーすこは昼間は居住スペースと
仕事のスペースに挟まれ、どちらからも見える土間にいる。
更に、土間は南側の庭と格子戸を介して北側の道路につながる。
天気が良ければ南寄りの陽だまりでうとうと、
雨の日は土間の軒下に置かれたベンチの上でうとうと、
庭の草を食べてみたり、呼び鈴が鳴ると脱兎のごとく格子戸に詰めより、
お客さんを 驚かせることもある。
そして時間が経つにつれ、私達の気が付かないうちに、格子戸越しに少しずつ
ぶーすこファン? が増え、半年も経つとそれまで知らなかった方に
「お宅の犬を見るためにわざわざこの道を通るんですよ」
と声を掛けられるほどになっていた。
土間には設計当時からの様々な想いが込められていた。
住まいと仕事場、道路(公)と敷地(私)の「境界」であること。
住まいと仕事場、道路(公)と敷地(私)の「接点」であること。
バイクや自転車、愛犬の居場所になる「空間」であること。
道路と庭を結ぶ土間(家)の構成とぶーすこの人懐っこい性格が交って、
設計当時の私達の 意図をはるかに上回るコミュニケーションが、
そこに生まれはじめたのだ。
道路と家の優しい接点であって欲しいと願いながらも、
せいぜい庭の百日紅の花を格子戸越しに 見てもらえたらなあ、
ぐらいしか考えていなかった設計時、
実際に今まで言葉を交わすことも なっかた方たちと
格子戸を挟んで会話をするようになっていくとは考えもしなかった。
陽だまりのぶーすこ











格子戸に詰め寄るぶーすこ


 
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