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 ヘリンボーンによせて

山崎健一/(有)山崎・榎本建築研究室


「ヘリンボーン」と聞くと、ぼくはなぜかあの名探偵シャーロック・ホームズのことをついつい思い浮かべてしまいます。

それというのは、確たる証拠があってのことではないですが、長い、ねずみ色の旅行用外套にヘリンボーン柄のツイードのジャケット、とも柄のニッカポッカにハンチングという、独特のスタイルのさし絵を、ホームズものを読んでいた子供のころに、どこかで見たという記憶が鮮明に残っているからかもしれません。

ヘリンボーン柄といえば、Λ型が連続する斜文織りの織物で知られていますが、れんがや石を敷いたり、 フローリングの寄せ木貼りをするときのパターンとして、建築の世界でもなじみがある柄です。

この柄名のいわれは、へリング(にしん)のボーン(骨)をならべた形に似ているからといいますが、かずある魚のなかから、なんで「にしん」が選ばれたのかは定かではありません。ちなみに、日本ではこの柄のことを杉綾(すぎあや)といって、Λ型の連続をスギの葉をならべた形に見立てています。にしんの骨よりもこちらのほうがずっと気の利いた見立てだと思いますね。

ところで、この「あや」というと、とくに斜めに交差した模様のことをいいます。あや織りといえば斜文織りのことをいいますが、一般には、ものの表面にあらわれた、さまざまな線や形の模様のこと全般を意味します。

その、ものの表面にあらわれた「こまやかなあや」のことを、実は「きめ」といっています。

「きめがこまかい」とは、細かいところまで配慮がゆきとどいていることをいいますが、「きめ」とは、木目あるいは木理のことで、木材の表面にみえる年輪がつくる「もくめ」のことを意味します。年輪の幅がせまく、木目がこまかくみえるということは、その木材が400年500年という長い年月を生きてきたという証であって、同時に厳しい環境のなかで生きてきたという証でもあります。

実際、木目のこまやかな木材は、見た目に美しいだけでなく、その性状はおとなしく、耐久性も十分にあり、その価値はよく評価されています。同じことは「きめがこまかい」と評価されるひとの立ち振る舞いにも見ることができて、その繊細、優雅さは信頼されています。

樹木がそうであるように、ひとも、きめがこまかくなるまでには時間が必要なのでしょうか。



山崎 健一
山崎 健一 (やまさき けんいち)
(有)山崎・榎本建築研究室

[略歴]
1941年:新潟県生まれ
1966年:工学院大学建築学科卒業
1966〜69年:中央工学校建築設計科講師
1969年:工学院大学建築学科兼任講師
1998年:宮脇檀氏の逝去に伴い
(有)宮脇檀建築研究室代表取締役に就任
2000年:(有)山崎・榎本建築研究室を開設
(代表取締役・一級建築士・建築設備士)

 


 

 
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