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 『湘南のアトリエから』

written&photo by 江口征男

 06 気になる風景・・・scene4  馬頭町にて


馬頭町広重美術館

隈研吾さん設計の、馬頭町広重美術館をみてきました。
屋根と壁の木製ルーバー(格子)の美しさが話題になった作品です。
建築雑誌に発表されたとき、
ルーバーが数年でグレーに変わってしまうことを、
町に十分説明してあるのかが気になりましたが、
やはり変色していました。


それはさておいて、このプランターです。
石畳と格子との間に砂利を敷くことによって
格子への接近を(美しく)排除する、
という意図をもって慎重にデザインされたに違いありません。
しかし、(すじちがいの)善意らしいこのプランターは
設計者の強い思いをぶち壊しています。
無造作にぶら下がった告知板も、
美しい建築への『無配慮』そのものです。
設計者の嘆きが目に浮かびます。
石畳と格子との間に砂利を敷く
善意らしいプランター

すじちがいの悲しい善意

そして、別の街の風景です。
緑の足元には幅2メートルに満たない小川が流れています。
道路わきの看板には「空き缶、ゴミのポイ捨てお断り」と書いてありますが、
マトモな人がこのようなところにゴミを捨てるでしょうか。
捨てるのは不届き者です。
そんな輩は看板を見て注意するどころか、煽られるのがいいところでしょう。
無意味な、むしろ風景を壊しているだけの看板です。
これも、すじちがいの悲しい善意です。

(03/06/05)



 
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