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『湘南のアトリエから』
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『湘南のアトリエから』
written&photo by
江口征男
09 気になる催し・・・ scene2 感動と反省の1時間 『ダイアログ・イン・ザ・ダーク2004東京』体験記
「パブリックバリアフリーセミナー」に参加しました。
ハートビル法やバリアフリートイレの話しの中で、もっとも参考になったのは
障害者が使用する様子をブース上部から撮った映像でした。
車椅子を使いながらも独りで行動できる人、介護が必要な四肢障害者など
さまざまな人の動作を見るのはとても参考になりましたが、ある程度は想像していたこと。
しかし、視覚障害者のケースには虚をつかれた思いでした。
最初に、全ての機器の位置を手探りで確認してから便器に座りますが、いつも使うトイレとは様子が違うらしく、
もう一度立ち上がって慎重に確認しなおしていました。
その3日後、ワークショップ形式の展覧会『ダイアログ・イン・ザ・ダーク2004東京』を体験しました。
白杖(はくじょう)を持った10人のグループが、視覚に障害を持つ人のアテンドを得ながら、声と白杖を頼りに
“まっくらな空間”を約1時間の間、案内してもらうというものです。
このプログラムは1989年にドイツ人のアンドレアス・ハイネッケ(Dr.Andreas Heinecke)さんのアイデアによって
生まれ、ヨーロッパから全世界に広がり、すでに100万人以上が体験しているとのこと(カタログより)。
日本では、後に代表になる金井真介さんが92年ウィーン発の小さな記事に気付き、
日本での開催を申し入れするために、すぐさまハイネッケさんとコンタクトをとったそうです。
感服の行動力です。
“まっくら空間”の具体的な感想は、これから体験する方のために伏せておきますが、
関連記事のサイトをご紹介しておきます。
WEB電藝
クロワッサン
サウンドバム・音のある世界で
その日見かけた30人ほどの参加者のなかに、年配者はぼく一人。ほとんどが20〜30歳前の若者でした。
代表の金井真介さん、副代表でアテンドをしてくださった松村道生さん、サポートする若いスタッフたち、
そしてこの体験に参加していた若い人たち。
すべての人たちに心をうたれました。
そして特筆すべきは、ワークショップを開催することに精一杯で、
会場の構成や印刷物などに配慮が行き届かないイベントの多い中で、
そこここに感じられたデザイン的な感性でした。
開催のコストがかかるこのプログラムを、継続的に開催するため設立された
特定非営利活動法人ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンは、
会員と常設運営できる場所およびスポンサーを募集しています。
各地に常設施設ができれば、障害者への理解を深め雇用にも役立ち,
ユニバーサル社会の普及に貢献するでしょう。
企業のメセナには最適と思われます。
住む人、使う人を思いやることを原点とすべき建築設計ですが、
相手の立場に立ってみることはそれほど容易なことではありません。
このプログラムを体験して、強い感動を覚えるとともに反省もさせられました。
設計者・デザイナー、そしてそれらを目指している若者にはぜひとも体験してほしい催しです。
なお、会場になった隈研吾設計の
梅窓院祖師堂ホールの建築が巧みです。
「やるなあ」と共感させられるディテールが
あちこちにあって(たとえば左の画像に注目)
楽しく好ましく・・・
【ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン】
URL
http://www.dialoginthedark.com
mail
info@dialoginthedark.com
(04/09/13)
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