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  建築家のコラム
別冊 すまいや倶楽部通信
065 増築は方法によってコストが変わります。
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時代を反映して増築の相談を受けます。
造り方によってはコストパフォーマンスも良いのでお奨めですが安く出来ると思っている増築は
案外、建築費が高くなってしまうこともあります。
増築は3タイプに分かれます。
| ■その1 「差し掛け増築」 |
一番安上がりなのは現在の建物の壁を一部壊し、その部分に部屋を継足す差し掛け増築という方法です。
既存の部屋はそのまま残し、その屋根の下に新しい部屋の屋根を差し入れる形となるります。
今の屋根の下を利用するので収納や部屋を少しだけ延ばすといった軽微な増築向きです。 |
| ■その2 「突き出し増築」 |
2番目は既存の建物の横に新たに建物を繋げる突き出し増築というものです。
壁の一部と屋根の一部を壊すだけなので家同士がドッキングしたイメージです。
1階の車庫スペースを部屋に改造するなどもこの位の費用対効果でしょうか。 |
| ■その3 「おかぐら増築」 |
一番お金がかかるのは平屋の上に2階を増築するおかぐら増築といわれるものです。
屋根荷重のみを支えていた構造物に2階も載せるので、基礎や1階の構造を十分に確認しなくてはならなかったり、階段を設けるなどのプラン上の変更や、2階の外壁に合わせて1階の外壁仕上げも手を加えるなど、
既存部分の補修も必要です。
そのためにあまり古い建物ではないこと、凸凹の少ないシンプルな間取り・外周ラインであることなどが求められます。
これは高い。 |
阪神・淡路大震災でも平屋建てに二階を乗せた増築建築いわゆる「おかぐら」が、大きな被害を受けました。
もともとの平屋建は二階の重量に耐える構造になっていないためです。
平屋に2階を載せるのは簡単なことだという間違った認識はご年配の方に多く見受けられるようです。
建築基準法は数回に渡り改正されて、建物に耐震性、耐火性を高度に求めるようになりました。
既存の建物が現在の基準を満たしていないと、増築の申請をするときに既存部分も現在の基準になるように
改修しなければなりません。
外壁であれば防火認定の材料に、窓は網入りガラスにしたり、壁の中に新たに筋交いを入れたり、
台所は燃えにくい内装にしたりと増築部分以外もお金がかかることあるので要注意です。
事前に専門家に聞くことをお奨めします。
リフォーム業者で考える場合も、一級建築士のいる会社で法律に詳しい人がいるところをお選びください。
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