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  建築家のコラム
別冊 すまいや倶楽部通信
213 勝手口の三河屋さん
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サザエさんの三河屋さん。
東京が舞台なのでに何故、三河屋なのかが気になります。
早速、ネットで調べると三河地方は、徳川家康の出身地。
家康が江戸幕府を開いた時にお膝元の三河から商人たちも連れて行ったので、
その由来から「三河屋」という名の商店が関東に多いそうです。
なるほど。
因みに私の住む小田原には小田原城があります。
この技術を買われて江戸城建設の際には、小田原の職人が多く呼ばれたといいます。
石垣には小田原の石が運び出されたりして、築地付近には小田原町という地名があったそうです。
話しはそれてしまいましたが、サザエさんの生まれた町、
東京都世田谷区「桜新町」には、実際にモデルとなった三河屋さんが長年あったそうです。
最近では「セブンイレブン三河屋店」になってしまったそうですが。
私の実家でも酒屋さんがお酒や醤油、みりんなどの一升瓶を木のケースに入れて届けてくれておりました。
移動するのも一苦労なので、勝手口から入れてもらったほうが便利だったのです。
漬物を漬けていたのは勝手口の外だったり、お風呂の釜も勝手口に隣接していました。
以前、メルマガで書かせて頂いたように、昔のお風呂は釜で薪を燃やしていたので、
灰の処理をするのに直ぐに外に出せる位置にしておいたのです。
農家の勝手口は今でも立派です。
玄関と勝手口の大きさがほぼ一緒の家もあります。
農作業から帰ってくると長靴や服についた泥や汗をすぐに洗いたいので、浴室が近い勝手口から入ります。
ついでに収穫物も直接、台所の流しに運ぶことで手間が省けます。
勝手口とはよく呼んだものです。
新築住宅で勝手口を設計する機会がかなり減りました。
セキュリティーのこともありますが、ひとが汚れることがなくなったことと、
一升瓶などの出入りがなくなったことでしょうか。
因みに「玄関」と大辞林で調べると、
1.建物・住居の主要な出入り口。「正面―」
2.禅宗で、玄妙な道に入る関門。転じて、禅寺の方丈への入り口。
3.寺の書院の入り口や公家の車寄せ、また、武家の入り口の式台のある所。
4.江戸時代、名主宅のこと。玄関を構えることを許されたのでいう。
《2が原義》
スゴイ格式です。
私などいつまでたっても勝手口からでしか入れそうにありませんが。
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