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 別冊 すまいや倶楽部通信


 214 コタツ形式


メーカーでは電気式の赤外線コタツを販売したところ、思うように売上が伸びなかったといいます。
それまでの掘りコタツの中では、火のついた練炭が赤く光っていました。
日本人は暖かさを感じるときには「見た目の暖かさ」も重視することに気が付き、
コタツが赤く光るようにして「火」のイメージをかもし出したところ、大当たりしたといいます。
ちょっとした発想の転換で随分と違うものです。
あのまま諦めていたら、もしかしたらコタツ文化は無くなっていたのかも知れませんね?

このコタツ、古くは室町時代よりあったといいます。
そして、先述の掘りコタツは明治42年にバーナードリーチという外国人が考案したといわれております。
椅子のように腰掛けるので、日本の文化ではないと薄々は感じておりましたが。

ところで居酒屋チェーン店に行くと掘りコタツ形式のシートがあります。
床には暖房も入っていて結構、快適。
古民家の掘りコタツのように居心地がよい空間を演出しているだけでなく
実はもっと実質的な効果があるのです。

掘りコタツ形式ではなく床が掘っていない電気コタツ形式であれば、
そこに座するためには正座かアグラをするしかありません。
居酒屋という業態の性格上、正座よりアグラをして過ごすのが多くなることでしょう。
アグラをすると、脚を折り曲げること両足が左右に張りだします。
隣の人はその脚を避けて座るようになるために、次々と間隔が空いてしまう訳です。
単位面積あたりの収容人数が高い程、売上が上がるお店にとっては無駄なことなので、
掘りコタツ形式にして座ることで間隔を狭めているのです。

飲んだ席でのネタとして使ってみてください(笑)


 
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