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  建築家のコラム
別冊 すまいや倶楽部通信
226 「湯山紀行」国内編 その9 (カプセルホテル)
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さて、問題です。
1979年、大阪の見達和夫氏によって、安くて気持ち良く眠れる「サラリーマンが癒やされる秘密基地」
として実際に開業したカプセルホテルを考案したのは次のうち誰でしょうか。
1.発明家のドクター中松氏
2.建築家の故黒川紀章氏
3.探検家の故植村直己氏
答えは2番、黒川紀章氏です。
黒川氏の作品である中銀カプセルタワービルは1972年なので、
そのときからずっと温めていたのでしょうか。
畳一枚ほどのスペースはまるで押入の上の段と下の段。
押入れの中で寝てみたいと思った男性は多いのではないでしょうか。
私の友人など試験前に遊びに行けば部屋はもぬけの殻。
ふと押入れに目を移せば、襖の隙間からは明かりが漏れていました。
開けるとそこには押入の下の段に折り畳みのミニ座卓を持ち込んで、
Y氏が勉強に勤しんでおりました。
考案したのは黒川紀章氏ですが、現在のカプセル型はアメリカのNASAが
宇宙旅行の為に考え出したノウハウを取り込んだと言われております。
よくみるとコーナーが曲面でお手入れが楽に出来ること。
頭をぶつけても被害が小さく済みそうな丸い出隅など、旅客機のトイレにもなんとなく通じるものもありますね。
仕事柄、急な宿泊でビジネスホテルが満室の場合、利用することがあるのですが、
内部のつくりにいつも関心します。
横になり、手の届く位置に配されているスイッチ類は調光機能付照明、ラジオ、TVの選曲、
エアコン調整、目覚ましタイマーと至れりつくせりです。
入口はロールスクリーン一枚でしか仕切らていないので、隣室のイビキは防ぎようがありませんが、
テレビの音はどういうことか余り漏れてきません。
恐らくヘッドホンのように耳の周囲にスピーカーがあることで、不快感を押さえているのでしょうか。
カプセル状の簡易ベッドという位置づけということで、旅館業法ではホテル営業ではなく
簡易宿泊所扱いになります。
簡易宿所というカテゴリーなので消防法や旅館業法の規制も、ホテルや旅館に比べて、
一人当たりの宿泊スペースやトイレや洗面などの水まわりの数の規制も随分緩いのが特長です。
最近では欧米の観光客が話のネタに宿泊するケースもあり、、たまに足がカプセルからはみ出ている
アメリカンもいて、ロングタイプのカプセルの東京が望まれるところである。(笑)
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