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『9坪の家フォーラム』 written by 萩原修&萩原百合
003 「こども部屋」
こどもと育つ家
現在、スミレアオイハウスには、「こども部屋」がない。
「こども部屋」がないどころじゃなくて、部屋と呼べるようなものがない。
部屋と言って、ぼくが思い浮かべるのは、
壁に囲まれていて扉一枚で開閉できる場所だ。
そういう場所は、うちでは、風呂とトイレだが、それは部屋とは言わないだろう。
この家を建てることに決めた2年前、
長女のスミレは8歳、次女のアオイは6歳だった。
まだまだ、親とべったりしたい年頃である。4人仲良く並んで寝ていたし、
勉強机もなく、おもちゃが部屋に散乱しているような状態だった。
この状態が続くなら「こども部屋」なんていらないと思った。
しかし、こどもたちは、確実に成長していく。
親と顔もあわせたくないという時期がくるのかもしれない。
もし、ふたりとも18歳で家をでたとしても、
あと10年間は4人でその家に住むことになる。
本当に「こども部屋」は必要ないのだろうか。
実は、心優しいデザイナーの小泉誠さんは、将来的に2階を改築する案と、
庭に2坪ほど増築する案で、「こども部屋」のプランを用意してくれた。
この2つのプランがあったからこそ、安心して、立体的なワンルームともいえる
「こども部屋」なしの9坪の家を実現することができたのだろう。
考えてみると、ぼくが育った家でも、こどもの成長にあわせて、
増改築を繰り返していた。
遠い将来のことを考えて過剰な家をつくるよりも、
そのときの家族の状況に応じて素直に家をつくり、
あとあと手を加えていく方が楽しそうでもある。
「こどもとともに育っていく家」というイメージだろうか。
はたして、スミレアオイハウスでは、
「こども部屋」が必要になる日がくるのだろうか。
あなたの家には、現在「こども部屋」がありますか?
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