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元旦に、「心ゆくまで眠りたい」と考えるのは、大人だけなのか。
この日ばかりは普段朝5時半に起きる私も、
布団の中でいつまでもダラダラしている。
すでに着替えを済ませた娘たちが、「もう、相当明るいよ」と叫んでも、
そのまましらばっくれている。
しかし、やがて「おなかすいたよ〜」の悲痛な声が聞こえてくると.....。
食べるものはあるんだけど、「勝手に食べて〜」と言えないのが正月。
やっぱり、家族全員そろわないことには始まらない。
とりあえず、お屠蘇。じゃなくて、ビールで「おめでとう」。
いわゆる『おせち料理』は、食卓から姿を消しつつある。
理由はふたつ。毎年、翌二日は実家へ年始の挨拶に行くことになっていて、
そこで黒豆や数の子をはじめとした『おせち』を口にするから。
もうひとつの理由として、
スミレアオイハウスは『おせち料理』に向いていない造りだとわかったから。
家って、玄関の近くとか廊下とか、必ずどこかに冷暗所がありそうなものなのに、
この家にはそういう場所がない。
つまり、調理済み食品の常温保存に無理があるのだ。
というわけで、元旦一日に必要な、ほんの少量だけの料理を
用意することにしたわけだけど、そこはまぁ、ハレの日ということで、
朝からイクラだマグロだ、ブリの照焼きだとなり、
いつの間にか大人の飲み物は日本酒に変わっていたりする。
実家の父特製の丸モチを焼いて、みんなでお雑煮をいただいた後は、
畳の間に移動。
『いろはかるた』『花札』『百人一首』『トランプ』それに紙と鉛筆を持ってきて、
ゲーム大会のはじまりはじまり〜。
泣いたり笑ったりで盛り上がっているところに年賀状が届き、
熱き戦いは一時休止へ。
年賀状の返事を書き終えた頃、西の空が薄ピンク色に染まりはじめる。
「そろそろ行かないと」ということで、近くの神社へぷらぷら歩いて初詣で。
柏手を打ち、各自何やら願いごとをする。
おみくじを引き、書いてある事柄に一喜一憂するのも例年のこと。
いつもより静かな道を急ぎ、家に戻ったらすぐ風呂で暖まる。
再び丸モチを焼き、お雑煮をいただくと、あっという間に元旦の一日が終わる。
そう、あっという間に。
夜更かしを決め込んだ面々も、おなかが満たされると同時に眠気に襲われ、
いつも通りに床につく年の始めである。
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