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『9坪の家フォーラム』 written by 萩原修&萩原百合
012 「エアコン」
エアコンのない家
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or
実家にエアコンがついたのは、いつのことだろうか?
テレビ、冷蔵庫、洗濯機の3種の神器にかわって、
1967年頃に3Cと呼ばれたのは、カー、カラーテレビ、そしてクーラーだけど、
小学校のときには、家にクーラーなんてなかったと思う。
子供の頃に夏を過ごすには、団扇と扇風機が必需品だった。
あるいは、カキ氷とプールが欠かせなかった。
暑い夏を、こどもなりに工夫しながら乗り切っていたような気がする。
そう考えると、1967年ぐらいからわずか35年程度のエアコン普及には目をみはる。
家に一台というよりもいまや一部屋に一台はあたりまえだし、
オフイスはもちろん、学校や電車や車にも、エアコンが導入されている。
最近では、お風呂やトイレまで、エアコンをいれようという動きもあるようだ。
このままいくと、道路や公園にまで、エアコンが導入されそうな
いきおいである。
みんなそうまでして涼しくなりたいんだろうか。
なんだか必要以上にエアコンがはびこっているように思えてならない。
室内が涼しいかわりに、室外機で外にあつい熱をおくるエアコンほど、
自分勝手な装置もないだろう。
スミレアオイハウスも当初は、そんなエアコンなんていらないと考えていた。
でも、夏の工事現場におとずれて、そのあまりの暑さに、
やっぱりエアコンをつけようと思い直してしまったぼくは、
なんて意志が弱いんだろう。
そんなわけで、スミレアオイハウスには、1階の畳の部屋に、
しっかりエアコンがおさまっている。
しかし、そこにエアコンがあることを、おとずれた人は気がつかない。
小泉誠さんのきびしい目が、エアコンのみにくい姿がそのまま部屋にあることを
許さなかったためだ。
格子の扉付きで、しっかり収納されている。
そう言えば、先日、本当にエアコンのない家におじゃました。
その家は建築家の夫婦ふたりで住んでいる。
もちろん夏は窓を全開している。
網戸もないので、しょっちゅう蚊取り線香をたいていた。
聞くところによると、その建築家は、はじめはあったエアコンを、
改装を機会にはずしてしまったという。
「だって、カッコ悪かったから・・・」とこともなげに言う。
なんともいさぎよい。
エアコンって、室外機をふくめて、
もう少しなんとかデザインできないものなのだろうか。
もっと小型で、高性能、低価格で取り付けも簡単、
消費電力もほとんどかからないなんていう夢のようなエアコンが
早くできて欲しいと思う。
それが無理なら、やっぱり、エアコンのない家で、
「夏は暑いのがあたりまえ」と汗をたらしながら強がっているか。
それとも、避暑地にこもって、過ごすしかないのかもしれないですね。
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