風ここちよく、思わず「きもちいいな〜」と感じるこの季節。
スミレアオイハウスでは、木工・真吉さんと竹工・久保一幸さんを紹介するイベント、
「木取竹取物語展」を開催する運びとなりました。
テーマは「あかり」。
イベントの日が近づくにつれて、
木や竹がモチーフの魅惑的な照明器具が、
おふたりの手によって、続々と生み出されていきます。
同時に、関係者の間では
家の中だけでなく外、つまり、庭近辺も木や竹のにおいが漂ってくるような、
「木取竹取物語」にふさわしい場にしようと盛り上がりました。
「木と竹をつかって、縁台をつくろう」
「お堀をつくって、水をたたえたところに灯ろうを浮かべたらス・テ・キ!」
「誰か、会場構成をやってくれる人、いないかな…」
「そうだ、テラちゃんに聞いてみよう!」
東京工学院専門学校の先生でもあるテラ翁、いや、テラ先生の返事は
「お堀には水が入るでしょ。だったら、めだかも泳がせようか」だって!
めだかちょろちょろ、大賛成。
「それはいい、それはいい!」と言ったら、
テラ先生、さっそくお堀と縁台の図面を書いてくれました。
しかも縁台の図面下には、カエルの姿までゲロゲロっと描かれてあったのです。
「そうだ、これ、学校の授業にしようーっと!」
こうして、家の見学をかねた「お堀+縁台製作(=会場構成)」の学外授業が
わが家でおこなわれることになりました。
テラ先生、縁台で将棋ができるんだね。とってもたのしみ〜!!
| 寺 |
| 林 |
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| 省 |
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てらばやし しょうじ |
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テラバヤシ・セッケイ・ジムシヨ 代表
東京工学院専門学校 インテリアデザイン科 非常勤講師 |
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〒186-0002 東京都国立市東4-15-7 |
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※編集注:文字色は、■テラ先生 ■百合さん ■その他
おぉ、学生さんが来ました来ました。
「みなさーん、こっちですよ〜」

まず家に入り、テラ先生よりこの家の原型である増沢自邸の説明。

管理人の私は、50年後にリメイクされたスミレアオイハウスを案内し、

その後、学生たちと畳の間で輪になって歓談。
「落ちつくねぇ…」
「気持ちいいやねぇ…」
「ところで先生、これから何するんだっけ〜?」
「あぁ、何するんだったっけ〜?」
「縁台とお堀を、今からみんなでつくるんだよ」
「そう、そうじゃったそうじゃった。
ほれ、これがドリル」
「なるほど、今日は縁台とお堀をつくる授業だったのか」
「そ、そういうこと、そういうこと!」
学生諸君と共通認識がもてたところで
さっそく作業にとりかかろうとしたのですが…。
「あの、チミたちも協力よろすくお願いしますよ!
チーム分けしますからねー」

お堀チームと

縁台チームに分かれて、
「作業開始!」
「おー!!」
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「最初に、のこぎりの使い方を説明するね。
「このくらいの角度で、スィスィス〜ィッと
「引いていくんだよ」 |
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「ほれ、こうやって縁側を使ってやるといいよ。
「しかし、縁側って便利だよねぇ」
「言われてみると、確かに作業しやすいね」 |
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「見てるだけじゃわからないから。
「どう? やってみるかい?」
「はい、やってみます」
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「板を切り終わるところは、ちょっとゆっくりめに。
「そうそう…。お、キミうまいねぇ!」
「手慣れてる感じがする」
「あ、ボク、作るのが好きなんです。
「よくやるんですよ」
「道理で、うまいと思った!」
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「じゃ、この調子でみんなやってみてね。
「ちょっと、お堀チームの様子をみてくるから」
「先生、それは脚ですか?」
「んーと、これは座面の方ね。
「竹をダーッと並べていくところ。
「脚はバランスをみながら、最後につけます」
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「お。やってるやってる」
「せんせ〜、どのくらい掘ればいいんですかー」
「土がかたいよーん」
「ん? どうしたどうした?」 |
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「お堀はネ、ちょうど縁側の幅くらいのをつくろうかねぇ」
「はーい」 |
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「シロツメクサがびっちり生えてるから
「掘りにくいんだと思う。悪いねぇ…」 |
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「ビニールを広げて、3つ折にしてっと」
「結構長いね。まさしくお堀だ、これは!」
「これで、どうかな。
「じゃ、みんな並んでビニールをおさえててねー」
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「そんな硬いところに、ドリルで…」
「うん、縁石と縁石の間のセメント部分なら
「うまくいくと思うよ」
「ほほぅ」
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「向こう岸は、なだらかな坂にしよう。
「板を寝かせるようにしてね。
「板とビニールをテープでとめて、と」
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「お。だんだんそれらしくなってきたぞ」
「じゃ、まんべんなく砂を入れていこう」
「ほっほっほー。楽しくなってきた!」
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「お次は、砂利ね」
「テラ先生。ここまでくると早く水を入れたいであります!
「そして、早くめだかをちょろちょろ
「泳がせてやりたいであります!」
「あ。しまった。肝心のメダカ、もってくるの忘れた」
「え…。」(目が点に)
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「テラ先生、ちょっくらメダカをすくってきまーす!」
私は多摩川に向かって走りました。
そして、私が現場を離れている間、

縁台チーム諸君は、暑さにもめげず

もくもくと手足を動かし、

板や竹を刻み、組み立てていったようです。

打合わせでは、竹は固定しないことになっていました。
座ると、竹がゴロゴロ動くとオモシロイかもと言っていのですが、

検証した結果、しっかりとめることになったらしい。
設計図はあっても、

その場で今一度考え、調整していくのがテラ翁流。

バランスをみながら、脚をつけて

脚をつけた状態を見て、また微調整。

細かいところまで配慮する、テラ先生。
真剣なまなざしなれど、とっても楽しそうなんだなぁ。
私がメダカちゃんを抱えて戻った時には、すでに縁台が完成、

テラ先生は、そこでひと休みしていた。
あぁ、なんていい絵なんだ!

お堀も、すっかりできあがっていましたよ。
水がひきこまれていて、
あとは、メダカちゃんをはなしてやるのみです。

準備完了!
みなさんのおかげで、「木取竹取物語」展の会場ができました。
テラ先生、学生のみんな、
協力してくれて本当にありがとう。
お堀、縁台、そしてメダカ。
私たち住人も、
これからは、今まで以上に外に意識が向くような気がしますよ。
ヽ(・∀・)ノ