うつわのこと、もっと知りたいなあ。
最近、その思いが特に強くなってきました。
小泉さんがデザインした空間は、本当に気持ちいいんだけど、
この空間に似合ううつわとなると、微妙にむずかしい!
食事のたびに、そう思います。
ここには、一体どんなうつわが似合うんだろう。
みんな、毎日どんなうつわを使ってるの?
ちょっとだけ、見せてもらいたいなあ。
でも、単にうつわだけ見せてもらうのはつまらない。
そこで、私は考えた。
「久々に、ノブさんの寿司食べたい人、この指とーまれ!」
「スッシーっすか!」「食いてぇ〜〜」
平日の真っ昼間にもかかわらず、大勢の人がやって来ました。
もちろん、みなさん「ノブ寿司に似合ううつわ」持参でございます。
ノブ大将に来てもらうのは、これで3回目。
※1回目:2003年3月『にぎり』 2回目:2003年11月『干物づくり』

仮設の台の上でも、その見事な包丁さばきは変わりません。
さすがです。
「これ、センスよく盛りつけてくださいね」
「アイアイサー!」
元気よく答えたはいいが、せっかくの艶やかなギョクが

あれれ。皿からはみ出しちまった!
ごめん、ノブ大将!

うつわは、盛りつけるもののことを考えて選ばないとね。
(>がんばれ、自分)
さてさて、みなさんどんなうつわを持ってきたのか、
ここで、いくつか紹介したいと思います。
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まず、湯山さんが持ってきたのは、四角い木のお皿。
かっちりとした形。結構、大きめです。
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同じ木でも、こちら和探偵のは、
木をすっぱり切ったもの。
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芳郎さんのも、丸い木のお皿。
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ノブ大将が用意してきたシランをのせて。
葉っぱ一枚で、ずいぶん印象が変わります。
この使い方、いいよね!
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しおじぃは、焼きもののお皿。
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でも、和探偵のと違って、
つるつるに加工してあります。
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なおちゃんは、
自作のうつわを持参してくれました。
ずばり、魚の形です。
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縁が、ゆるーくひねってあります。
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GO氏さんのは、楕円形。
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お!
うるしの板皿と、ぐい呑みをセットで持ってきたのは
山崎 宏さん。
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お皿の周りに、絵柄がついています。
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自らデザインして、桐本さんのところで製作した、
自身の自信作。うらやましすぎるぞ!
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では、さっそくノブさんの寿司をいただきましょう。
まずはじめに、それぞれ持ってきたうつわに合いそうなネタを指さし、
ノブさんににぎってもらいます。
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お。和探偵くんは、いきなりトロにいきましたか!
そんなことしちゃって、いいんでしょうか! |
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「うまそ〜」と言いつつも、
まずは、その姿をカメラにおさめます。 |
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えびのしっぽが、お皿からはみ出てる!
でも、下品じゃないよ。どうして?
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すっと細長いフォルムのにぎりは やや斜めにレイアウト。
ふむふむ。
お皿が大きいからって、目いっぱい盛るのではなく、
余白を設けることも大事なのね。 |
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丸いお皿の中心に寿司をのせて、まわりに余白をつくる。
そうだ。余白の美。これだな! |
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列を作って並ぶみなさんの目は、とっても真剣。
でも、お皿を手に持ったまま並ぶなんてこと、
家ではあまりしませんよね。
それも、いいオトナばかり、きちんと整列してるんだから
客観的に見ておもしろすぎます。 |
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久保兄ィは、四角い竹の篭を持ってきましたよ。
竹のうつわに寿司。すごく新鮮です。 |
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どうです、寿司がいきいきしてるでしょ!
爽やかだなあ。 |
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同じ寿司なのに、うつわの素材や形によって、
見え方がぜんぜん違ってきます。
そして、盛りつけひとつでも、印象はがらりと変わります。 |
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染付けのお皿に、エビとホタテのにぎり。
とっても、やさしい感じ。
うつわの持ち主である浦田さんの人柄が
そのまま写し出されています。 |
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「あら、ずいぶん大きなお皿なのね。
私、ちょっと遠慮しすぎちゃったわ」
ふいに、野口さんがつぶやきます。
どれどれ、野口さんのお皿、見せてちょうだい。 |
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使い込まれた証しでもある、底づやのある椿皿は、
確かに他の人のと比べると、かなり小ぶり。
「もう少し大きいお皿、貸してくださる?」
「もちろんオッケーよ」 |
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私も、もちょっと大きいのにしよーっと。
久保兄ィの、細長い篭。たっぷり目でお願いしますー。 |
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一巡した後は、お好みでネタをにぎってもらいます。
みんな、待ってましたとばかりに、
再び皿をもって、列をつくります。
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ガリは、にぎり寿司のパートナー。
各自、小さな山を作るように、こんもりと盛りつけます。 |
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| 「あれとあれ、それからあれもにぎってもらおうっと」。 |
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| 庭に生えてる葉っぱも、 立派な引き立て役になります。 |
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この満足げな顔! そうでしょうそうでしょう。
自分がデザインしたお皿に、ノブ大将の寿司だもの。
思わず、鼻もふくらみますよ。 |
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「まま、どうですか一杯」
あいあい。はじまりましたね。
やっぱり、寿司には日本酒だよねぇ。 |
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ノブ大将のにぎりを味わいながら、床座でおしゃべり。
もう、これ最高です。 |
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「あ、本当。しゃりの白が漆に映りこんで、きれい。
うまそ〜」
赤いお皿も、意外と栄えることが実証されましたよ。 |
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プロダクトデザイナーの山崎さんと、竹職人の久保兄ィ。
つくる人同士、感想を述べあう一幕も。 |
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お腹が満たされることと、心が満たされることは
イコールじゃない。
舌で味わうと同時に、目でも鼻でも充分味わっている。
体全体が喜ぶ時、心が満たされるんだと思う。 |
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建築家の人が多かったせいか、
話は、うつわから住宅へ、
そして住まい方、暮らし方へと移行していきます。 |
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ノブ大将が気をきかせて
酒の肴をちゃちゃっと用意してくれました。 |
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まったりと柔らかで、ほんのり甘いアナゴも登場。
ああ、ほっとします。
ノブ大将、私は幸せ者です。どうもありがとう! |
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みんなで片付けをはじめます。

木ネジをはずして、台を解体。

台所では、湯山さんが率先して洗いものをしてくださいました。

ピンポンは何も手伝ってくれなかったけど、
宴会場と化した畳の間も、すっかり元に戻りました。
「ああ、今日という日が終わらないでほしい…」
和探偵のそのひと言には、それ以上言葉にできない幸せな気持ちが
ぎゅぎゅっと込められています。
これをエネルギーにかえて、
明日からまたガンバロウ!

今回、みなさんに見せてもらったうつわは、
とっても参考になりました。
食事する時、どんな場所で、誰と、どんな料理を、
どんなうつわに盛って食べるのか。
どれかひとつだけよければ満足かというと
そうではないと思う。
どれもみんな大事な要素。
だから、トータルで考えていきたいなあ。
それにしても、うつわのことは、まだまだわからないことが多い!
だから、今後も9スタで取り上げていこうと思ってマス。
(*・ェ・*)ノ