第4回目のトモダチ 笹さんのいえ  2003年5月17日訪問

笹 敦

一級建築士事務所 株式会社 空間システム研究所

〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-9-7ニッカビル4階

TEL 03-3363-6131 FAX 03-3363-6133
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世界的に有名な建築家のリチャード・ロジャースの事務所で4年間働いていたという笹さん。
実は、ぼくの実家と笹さんの実家が近所という縁で知り合いました。
身近なところに、おもいもしないつながりがあるんですね。
笹さんの話を聞きながら「ふつう」は世界につながるキーワードかもしれないと思いました。

自分の家の近くにこんな素敵なお宅があったなんて
嬉しい驚きでした。
シンプルで明るくて、温かい空気の感じられる家。
思わず、こんな家に住みたいなーと思ってしまいました。
翔くんものびのび元気に育ちそうですね。
”上品なあたたかさ”をもった家だな、
というのが第一印象です。
とくに周辺の悪環境や敷地の狭さをまったく感じさせない広がりのあるやわらかい内部空間はとても居心地が良く印象的でした。
建物全体にムダが無く、全てのものがすっきり納まっている計画にも勉強させられるばかりです。


建物までのアプローチが良いですね。
狭い通路を歩いていくと少し開けた場所にカワイイお家がいる。建物内分も白をメインとした色調(むしろ白一色?)で、清潔感もありシンプルでGood!!なにより、御子息の翔君(大先生)が伸び伸びしている感じがしました。子供にとっても居心地がいいんでしょうね。(翔く〜ん!また遊んでね♪)

 
建築家がつくるふつうのいえ
シュウ
「ふつう」って、何だろうと思う。
建築家の笹さんが自分の家族のために建てたこのいえは、
どうやら「ふつう」をめざしていたらしい。

「このいえをつくるのに、
図面は10枚ぐらいしか書かなかったんですよね。」
と笹さんは言う。
え?それってどういうことかなあと考えていると
「特別な技術がなくても、ふつうの大工さんが
建てられるいえにしたかったんですよね。」と続ける。
さらに
「でも、プランはたくさん考えたし、
スケッチもたくさんしたんですよ。」
「そうそう、家族がふつうに生活できるいえをめざしました。」
「建築家って、どうしても空間の見せ場みたいなものを
つくりたがりますよね。
ぼくは、そういうことになんだか疑問をもっていたんです。」




今回、訪問した笹さんのいえは、
国立駅から歩いて5分ぐらい。
駅でまちあわせた一行6人は、小雨まじりの中、
目印の黄色いポストをめざした。
一行を出迎えてくれたのは、
笹さんの奥さんの恵さんと
4歳になる息子の翔(かける)くん、
それに、笹さんが教えていた
前橋工科大学の学生と卒業生の3人。

さっそく、恵さんのナビゲートで、家中を案内してもらう。
いえトモにしてはめずらしく、ふつうの見学会みたいな感じだ。
1階に、寝室と予備室、それにお風呂とトイレ。
2階に、リビングとキッチンとトイレ。
さすが建築家の妻、見学者にも慣れているのか、
寝室や収納についてもわかりやすく説明してくれる。

そうこうするうちに、笹さん本人が所員をつれて帰宅。
住宅の打ち合わせは、どうしても土日に集中する。
この日も土曜日で、午前中に急遽、
施主との打ち合わせをすることになったという。

笹さんが帰ってくると、
2階のリビングに、総勢13人が集まる。
天井が高く、天窓のあるリビングは、
面積以上に広がりがあり明るい。

確かに、このいえって、一見するとどこにでもありそうな
「ふつう」のいえなのかもしれない。
だけど南側に建物がすぐ迫っていたりするなど、
それほど敷地条件がよくない中で、
これだけ居心地よく、家族3人が「ふつう」に
生活できるいえを設計するのは、
やはり力のある建築家だからこそできることなのだろう。



「飲みますよね。」の恵さんの一言に、
みんな無言でうなずくと、
それからは、いつものいえノミ状態に突入した。


※室名付近にカーソルを合わせると、アコさんのコメントが現れます。



敷地延長
法規では、敷地は道路に最低2m
接しないといけません。
敷地が道路に面してしない場合、
敷地延長をします。
笹さんのいえは、その延長部分が
訪れるひとをワクワクさせるような
場所になっていました。
エントランスガーデン
私が勝手にネーミングしちゃいました。
敷地延長部分を抜けると、ぱあっと広がりのある素敵な場所が迎えてくれます。
外壁が左官仕上げなのと、隣地境界の塀が木で作られているので、とてもやさしい感じ。
マド
2階へとすうっと上がれる直階段。
横の窓からは、お隣のきれいな庭の緑が目に飛び込んできます。

主寝室
寝室にミニ・バーがあるそうです。
優雅でうらやましい...。
ウォーク・イン・クローゼット
寝室からも廊下からも行かれるようにしてあるので、とても便利だと奥様がおっしゃっていました。
2F PLAN
2階は小屋裏を作らず構造材を見せているので、高い天井高が作られていました。
トップライトやハイサイドライトが光を充満させてくれます。
床面積がものすごく広いわけではないのに、
総勢13名が居てもゆったりとした気持ちの良い場所になっているのは、そのせい?
建築家の技ですね!
見せる収納
大きな引き戸が1枚。
左右どちらかを開けて見せる収納にしていっらしゃるそう。
TVも隠れていました。
ソファ
桁にダクトレールを仕込んでいて、
スポットライトを取付けています。
うん、さすが。
キッチン
仕切られてはいますが、ダイニングに向けてカウンターが設けてあるので、お料理していても、会話ができて安心。