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『家は、そこに住む人そのものだ。』
と、今回、村澤さんの家に遊びに行って、再認識することになった。
三鷹駅から総武線に乗って76分。そこは、千葉県の津田沼駅。
ぼくにとっては、あまりなじみがない駅だ。田舎だと思っていたらとんでもなくて、
三鷹よりずいぶん大きな駅。パルコなんかもあったりする。


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いつものように、アコとミッチの他、トモダチが揃うと、
ぼくは、おもむろに村澤さんに電話をいれた。
村澤さんのいえは、みんなはじめてで、
誰もどうやって行くのか知らないのだ。
こんなことも村澤さんらしくて、
事前にどうやって行けばいいのかと聞くと
「駅についたら、電話ください。」
というなんともアバウトな答えだった。
「4番のりばのバスで、4つ目のバス停で降りてください。」
とまたもや指示がでる。
あれ、これって誘拐犯が
身代金をもってこさせるときみたいだぞ。 |
なんだか少し不安になりながら、4つめ4つめと緊張して、なんとかバスを降りる。
そして、また電話。
「バスを降りたら、進行方向に歩いてきてください。迎えにいきます。」
一行が青空の下をきょろきょろしながら歩いていると、
「おーい。おーい。」と道路の反対側から声がする。
そこには、村澤さんの太陽のようなニコやかな笑顔があった。
それまでなんとなく緊張していたみんなもドット明るい気持ちになる。
村澤さんとともに歩くこと少し。「ココ。ここ」とコンビニ横の家をさす。
コレなの?と不思議に思っていると、
「これは親戚のいえ。ぼくのいえはこの先」と指差す方に、
何やらそれらしき物体がある。でも道路がない。塀もない。
車が3台おいてある脇を抜けて、村澤さんのいえの玄関の前に立つ。
あれ、右隣のいえとの塀もないぞと見ていると、「あ、コレも親戚のいえ」と村澤さん。
なんとも不思議。
2階は、親世帯で二世帯住宅とは聞いていたけど、
隣近所がみんな親戚で、
これじゃあ多世帯親戚住居地域に指定されているみたいだ。
そして、いえの中へ。
村澤さん家族が住む1階部分は、
事務所部分をのぞけば、ほとんどワンルーム。
トイレにさえドアがない。
できる限り仕切りをなくしたおおらかないえだ。
仕切りはないけど、なんとなく領域はあって、
奥にベッドがおいてあるし、
手前の陽当たりのよさそうな場所には、
こどもの勉強机とベッドがある。 |
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村澤さんの仕事は、家具のデザイン。
だから、いえの中には、
村澤さんのデザインした
家具の試作がゴロゴロところがっている。
なんだかショールームみたいでもある。
いえを自作の家具で設えるなんて、なんとも贅沢。
設計もほとんど自分でやったのかと思いきや、
どうやら家具と家のデザインは違うことらしく、
学生時代のトモダチの建築家に設計をお願いしたという。
予定の敷地が途中でかわったり、
1階と2階を入れ替えたりと、結構大変だったらしい。
その日も遊びにきていた設計担当者と、
当時の苦労を懐かしんでいた。 |
村澤さん以上に明るくきさくなおくさんのもてなしで、
昼間からパスタに、チーズ、ワインをいただく。
イタリア帰りらしいもてなしだ。
小学校4年になる娘と近所のこどもとネコが
でたりはいったりしている。
昼間から酔っぱらいながら、 |
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「ほがらかな人だから、ほがらかないえになるのか。
それとも、ほがらかないえだから、ほがらかな人になるのか。」と考えたけど、
もちろん答えなんてでない。
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