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 『From プランターコテッジ』


 01-2 Space + architecture ← Art その1
RIKI-TRIBAL 小池雅久

初対面の人に会って名刺の交換をする。一社会人としてはそれほど珍しい事ではない。
私とて例外ではなく、自己紹介を兼ねて名刺を差し上げることにしている。
だが、私の名刺交換はその後が長い。
というのは、私の仕事を適切に説明できる言葉がその紙には記されていないからであろう。
いや、書いたはずなのだが、相手の方は「一体こいつはなにものだ?」なのである。

今、私が人に手渡す名刺にはRIKI-TRIBALリキトライバル 小池雅久と書かれていて、
よく見るとRIKI-TRIBALの下には小さく小文字でSpace+architecture←Artと書かれている。
つい最近、かなり悩んだ挙句この名刺にすることにした。

ここには今の私の生き方、考え方、方向性を押しこんでやったつもりで
少々満足しているものの、この名刺を手渡された人は、
「何だよこいつ、この忙しいのにどうゆうつもりだ?」を様々な表情に変えて、
「どのようなお仕事を?」につながるのである。
「あなたは一体何者?」 わかる人がいたら、こっちが聞きたい。
随分と乱暴な言い方だけれど、これはけっこうマジなのである。
やりたい事は山ほどある。そんなこと喋らせたら大変な事になる・・・らしい。
最近では、私を指して「説教好きな縄文人」などと言う方まで出現して、
そんなに自分は喋っているのかと少しだけ自覚してみるものの、
それでも言いたいことは山ほどあるのだから仕方ない。
言わせろ!語らせろ!なのである。

と、話しがそれ始めてきたので本題にもどすとして、
問題はどうも数学の式のような小文字の配列Space+architecture←Artのこと。
随分と悩んだ割には・・・と思われる方が多いのだが、
「そんなこと言ったって、名刺が本に(それほど言いたいことがある・・・)なっちゃったら困るでしょ?」
と開き直ったりしているこの頃。

「Spaceは空間。」「それをどうするの?」「それが私の仕事場です。」
「だから何処?」「何処でも。全てが空間です。」「そこで何をするの?」
「何かします。」「何かって?」「そこに必要なものを探します。」「探すって?」
「例えば、建物をつくることも探す事とあまり変わりません。」
「Artって書いてあるけど。」「誰でもが持っている気持ちみたいなもののことです。」「それで?」
「Spaceとarchitectureを混ぜこぜになった状態を、私はArtによって見て、考え、そして、さわる」
「それってなんのこと?」「自分が一番興味あること。」「それで、お仕事は?」
「う〜ん、これじゃわかりませんか?やっぱり」

やはり、この名刺でも言葉少なくして語る事出来ず。
こうなったら、気長に行きましょう。
どこまで続くかはわからないけれど、ストップがかかるまで。
でもタオルだけは投げないで!
私「明日のジョー」で育ったようなものなので・・・。
「明日のジョー」って言うと、あの涙橋の下の家。
あれこそが私の憧れ。 全てはおやっさんと涙橋の下から。
私の家への思いは「明日のジョー」の中に隠れていたりもします。
そこから全てが始まる。家の代名詞みたいなもの。
おやっさんがジョーを世界チャンピオンにする為に自分の手で建てた家。
みすぼらしく、おんぼろでも そこが全ての始まり。

私がこれから手をつける場所に立ったときほんの一瞬
「ジョー」になれる瞬間がある気がするなんて、カッコよすぎだな。 やっぱり。

(RIKI-TRIBALってなに?は、またの機会に。)


 
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