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 『From プランターコテッジ』


 09-2 Space + architecture ← Art その8
RIKI-TRIBAL 小池雅久

プランターコテッジ(PC)の植物勢力分布図は今まで毎年書き換えられてきたが、
4回目の夏を迎える今年、ついに多年性の植物連合軍がその殆どを制圧することになりそう。

この場所を用意した当初から、
いずれは多年性の植物中心とすることを企んでいたのだけれど、
4年目にして…は、想像していたよりも早かった気もする。
始めは、これほどに植物まみれにしようとは思っていなかったので、
正直言って現在のPCにはちょっと驚きもしている。

まぁ、植物を甘く見ていたのが半分。
期待以上の結果に嬉しさも半分っていったところ。
でも、この家の貸主の大家さんは、私たちよりもっともっとビックリ!のよう?…だけど。

PCは、色々なことを試す為につくった場所。
色々なことをあげたらキリが無いけど、これら全てに共通しているキーワードが対話。
対話から、やがてそれは伝達を経て会話へと至る。

PCにとってまず始めの重要な対話が、植物との対話。プランターである植える人は、
植物と対話することで、植物の会話に参加することができるのかも知れない、が始めの実験。
植物との間で交わされた対話は、PCという伝達を経て植物との会話に至りたい。
この、対話から伝達そして会話に至ることは今のところ私が最も興味あることで、
その中の伝達を受け持つ部分をつくりたいと日々思うのだが、
これはとても難しいことであることは確かなよう。
時にPCを指して、それはアート作品?と質問されることがある。
でも、きっとそれは違うのだと思っている。

対話を会話に繋げて行くことに興味あるからと言って、その間の伝達だけが取り出されても、
対話も会話もきっと見えてはこないはず。

う〜ん、ちょっとめんどくさい話になっちゃいましたね。
こう書いてしまうとなんとなく納得してしまいがちかもしれないが、
そもそも植物との対話って何なのさ?どうやって植物と話す?
って思う人がいてごもっとも。そんな冷静さも時には必要だ。

でも、五感で感じて考えるのは人間だけかも知れないし、もしかすると第六感って言われる
感覚が、私たち人間の誰にでもあるのかもしれないと考えてみたりすると、
もう少し世の中の可能性が広がるかもしれない。

植物と付き合っていると、そんなことも時には考えてみたりする。
まぁ、直感とか勘の話になると、話は益々とんでも無い方向に言ってしまうので、
ここではもうちょっと現実的な話。
植物に限らず、対話の入口は、まずは観察から始まる。
科学的根拠ある五感を使って、まずはとことん観察してみること。
いつも見えている気になっている植物にしてみても、
実はそんなには見てはいないことに気が付く。

世の中にはそんなことが溢れかえっているはずだ。
今年、PCで最も勢いのある蔓性植物「ナツユキカズラ」はその名の通り、
白い細かな花を毎日雪のように降らせている。
こいつの成長の速度と言ったら、半端じゃなく、あちこちから伸びる蔓は、
一週間に60cm程の速さで成長する。
屋根の上の出来事のもう一方、実は人間には見えない
土の下では屋根の上と同じだけ、根を張っているはずである。
ほんのわずかな、些細なことであっても、感じ取ろうとする気持ちを持つこと。
そして更にもっと多くを感じようとする感覚の先にあるものが植物との対話であるのかもしれない。

 

 
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