タイトル:あべかよこのただいま建築中!  
 第1章 業者決定まで 1999年4月〜

[No.3] 1999年5月初旬 展示場詣で---H山展示場
ビンボー人に用はないってか?

『新商品○○○発売記念価格!一棟2000万円で』
というチラシに誘われて、フラフラと近所の住宅展示場に来た。
以前も何度か覗いたことはあるが、それはただの冷やかし。
建てる予定もないのに「まあ、こんな出窓もステキね」
「玄関は吹き抜けにしたいわ」 などとおおウソつくのも
かなり疲れるし、後からヒジョーに空しくなるものだった。
営業の人にも(建てる予定なんかホントはないんじゃないのか)と
見透かされているような 気になってしまうのも、ウソ・パラドクスに
入り込んでいる証拠だ。

しか〜っし!!今度は本当のお客だぞ。建てたるぞー。

ほれほれパンフ持ってこいやー!

見に来たココは以前からキレイなデザインだなーと気になっていた『ししゃもホーム(仮名)』
内装がアースカラーで統一されていて、中心にさりげなく、しかしかなりのテクニックがあると思われる
フラワーアレンジメントが配され、部屋の品の良さを際立たせる。
家自体も家具も、縦横のラインが強調される造り。とてもシックな印象。
あの椅子は有名ななんとかいう建築家のだ。あのランプもデザイナーのだ。
お、机の上に「ししゃもホーム(仮名)作品集」てのがある。わあ、すてき。

パラパラめくって見ていたら、横からいきなりバタリと本を閉じられた。
「え?」
営業
これは億ですから
「はい?」
営業
「これはコンペ用に造られた贅沢な家なんです。何億もするものですから」
「あ、すみません・・・見ちゃいけないものなんですか?」
営業
「いえ、かまいませんが、参考にはならないですよ」
「・・・はあ?」

これを素直に解釈すると、
「あなたたちは見た感じ、お金持ちじゃなさそうだから、こんな贅沢な雲の上の家なんか見ても
 しょうがないんだよ。 最初から無理なんだから」
ということなのか?
それよりもだいたい、人が見てる本をいきなり閉じるってどゆことだ??

私は、普段ひととはなるべく仲良くしたい、うまくつきあいたいと思っているほうなので、
めったにキレたりしない。
それが大人だと思うし、それが社会のルールだからだ。
でもね、あたしは久々に一瞬でキレまちた。ぶちっ。

「たしかにウチはお金持ちじゃないからね、すごい家は建てられないけど、
 なんでそんな 言われ方されますか?
 キレイなデザインのものを見たいっていうのが、なんか、いけませんか?」

落ち着いた口調を保ちつつも、不快感を表わす私。

相手は客商売の営業だ、ちょっとは譲歩の態度にでるかと思いきや、
腕を組み、頭をすこし傾け、
「奥様はわかってらっしゃらないようですね」

”受けて立つ、俺は一歩も引く気はない”という態度をあわらにした。

やる気だ、コイツ。オーケイ。やってやろうじゃねえか、表にでろこの野郎!!
ポケットのジャックナイフに手を伸ばそうとする私を旦那ちゃんが止めにかかる。
「こんなの相手にするほうがバカだよ。いこいこ」

「放せオラ!野郎の喉もと、カッ切ってやる!!」

(すみません、つい手が滑ってしまいました。 赤色の文字部分はフィクションです。)

本当に腹が立った。
なんの関係もない初対面の人にこんな不快な思いをさせられるとは、 思ってもみなかった。
腹が立って腹が立って眠れなかった。
眠れないほど頭に来るなんて!赤の他人に!なんで??

どうにもガマンできず、朝方5時にネットにつなぎ、「ししゃもホーム(仮名)」のHPを探す。
webmaster@宛のアドレスにメールを書いた。

次回、怒りのメール全文公開!
(はあ、しかし、今思いだしながら書いてたら、また腹たってきたよ)

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で、最初のチラシの一棟2000万円うんぬんというものですが、これはハウスメーカーがよくやる手なんですって。
住宅展示場のモデルハウスを建て替える時に、今まで建っていたモデルハウスを安く売却するというもの。
私が見たなかでは”980万円で”というのもありました。
ネットで知りあった方の中で、 実際に「抽選で当たって建てた」という方もいましたが、
土地の大きさや、規制などの問題で、 モデルハウスそのままのものが建てられるわけではなく、
かなりの変更をしたため、 お金はそれなりにかかった ということでした。
こういったキャンペーンでの、ハウスメーカーの目的は、応募してきた人達のデータなのです。
”家を建てようという計画がある人達”のリストが欲しいわけです。
それを元に営業をするんですね。
古いモデルハウスは売却できるし、一石二鳥というわけですな。

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